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2月14日(月) 小樽再来

小樽に通ってるつもりはないのだが小樽という街が徐々に好きにはなってきている。道内きっての観光の町として有名な小樽でも今年のドカ雪に泣かされているという。

札幌駅を出た快速電車は5分遅れで小樽駅に着いた。小樽駅の駅舎の天井を見上げてみると数多くのランプがぶら下がっているのが見える。かわいくて味のある古びた駅舎にとてもよく似合うやわらかで透明感のあるガラスで出来たランプだ。

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古びたという意味では小樽の街並みはほとんど古びている。すべてがうまく手を入れられて古いものを新しくして保存されている。旧日本銀行ビル小樽支店や旧北海道拓殖銀行ビル小樽支店などの大正や昭和の時代の建物群は今は観光案内所やホテルに形をかえて保存運営されている。

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小樽に来る目的のほとんどはガラスだ。生チョコで有名なルタオもおいしいし、小樽運河の雪景色もなかなか見ることの出来ない風景の一つだと思う。でもいつもそのガラス屋さんにだけ行く。小樽には北一硝子という全国を代表するガラスの生産・販売を手掛ける大手のガラス屋さんもあるが、いつも足を向けてしまうのは大正ガラス館だ。

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宙吹きガラスという技法で作られたガラスの特徴をうまく表現したグラスや花器などが並ぶ。分厚くて重くそしてどれ一つとして同じものがないという選ぶという喜びがある。いつもそうだが気にいったものがあるとデットストックを全部出してきてもらう、その中には本当に同じものかと思うぐらい形が違うものもあるが、並んだ様々な顔をしたグラスの中で手にピッタリなものを探し当てたり、ペアでちょうどいい大きさ感を見つけるような自己満足な楽しみがある。

いつも時間がないから2時間も小樽にいられないが、その間中小樽のガラス屋さんで過ごし意気揚々と隣駅まで歩いて列車に揺られて札幌に帰る。帰りは鈍行に乗ったので一駅一駅変わった駅名に微笑みながら、おなかがすいたので買っておいたパンを食べた。ケンミンショーで見たことのある表面を羊羹の薄くコーティングしてあるパンだ。やっとのことで探し当てたパンの味はまあいつものことながらだったのだが、それも思い出にはなる。また訪れたい小樽の街は硝子の街である。

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