トップバナー

12月12日(月) The42nd TOKYO MOTOR SHOW 2011

今年の終わりになって、急に東京に行きたくなった。その理由は第一に東京モーターショー2011を見たいから。第二がないのでその他もろもろの用事を取り付けて東京に向かうのである。

今年は久しぶりに東京で開催されるという東京モーターショーだが、会場である東京ビッグサイトに着いたのはもう10時30分頃だった。新橋から乗るゆりかもめの駅も車内もすでに、人で人でごった返している。トミカのキャップをかぶった子供がお父さんに甘えながらきらきらした目で到着を待っている。

いろいろ考えた結果西ホールから見ることにした。西ホールには今回一番気になっているTOYOTAのブースがある。2層になっている西ホールの2階に上がるエレベーターは、以前事故を起こした時の状態に近いのではないかと言うことが、係員の絶叫に近いメガホンでもわかる。

写真
会場の東京ビッグサイト
写真
カーズ実写版
写真
イベントの様子

吹き抜けのアトリウムにカーズを模した実車が置かれていて、子供連れの格好の写真スポットになっている。ステージではアイドリング(かも知れない)トークショーが行われ、東京FMのコンセプトカー耳カーなんてのも置いてある。急ごう。

今年のTOYOTAの展示はReBORNをテーマにどらえもんファミリー一色のほんわかムードにしつらえてある。なかでも今回一番注目したいのはコンセプトカーFUN-Viiだ。のび太がドラえもんに相談すると様々なアイテムが出て来るようなことを、人と車の間で出来ないか、というコンセプトは、語りかけるような感覚で人と車が共生する社会を目指したトヨタの未来コンセプトになるだろう。

写真
耳カー
写真
ReBORN TOYOTA
写真
コンセプトカーFUN-Vii

その他ハイブリッドカープリウスの後継車やプラグインハイブリッド、EVカーなど、環境対応車が並ぶ中、FUN TO DRIVE 、AGAINを掲げて、トヨタはもう一度、クルマの持つ夢・楽しさを創造したいとの考えのもと、本当は車ってビューンって走らすのが楽しいのだよとばかりの展示が並んでいる。

LEXUSではGSをメインにLFAというモンスターカーを大々的に展示し、本体トヨタもすでに発売されることが決まっている86ハチロクを展示して、走る喜びを追求した車のラインナップに余念がない。こうした背景にはEVや環境配慮型にシフトしてしまった自動車業界への真のドライブユーザーを置いてきぼりにしたことへの反発があるからだろうか。

写真
LEXUS LFA
写真
トヨタ86ハチロク

ダイハツ始めDENSOなどトヨタ系関連会社の展示が続く。 隣の館に移動しBMWMINIの展示の所にやってくる。iコンセプトだろうか、今年のBMWのメイン展示はモーター駆動の2種類のコンセプトカーが並ぶ。

展示も各メーカーと同じようにコンセプトカーではモーター車をメイン展示して、売れ筋の車を実際に手の届くところに展示している。BMWi8なんかは来年の今頃にはもうそこいらへんを走っているような感じすらある。そして美しい。

写真
BMW MINI
写真
BMWiシリーズ

西館をあとにして東館の4~6ホールにやってくる。正面にPORSCHEがドーンとあり、奥にAUDIがある。海外勢がよく世界各地で行っているようなあの迫力の展示を見せてくれている。

その横の三菱自動車のブースがあるのだが、よく見てみると回転台の上にちょこんと乗っかっている車は、なんとあのMIRAGEではないか。我が家のマイカーとして、大活躍だったが、坂道では子供もみんな降りて押さなくてはいけないほどの非力だった思い出があるあの車が、時代を経てまた注目を浴びているということに感慨深い。カタログには世界戦力車と書いてある、間違いもここまで来ると疑いの余地がない。

写真
PORSCHE
写真
AUDI
写真
MIRAGE

お隣は2館をまたいで堂々の50m級のHONDAブースである。低い目のアーチをくぐると中は超横長のステージが続いている。ここで足が止まってしまった。

ブーステーマは人間の気持ちいいって、なんだろう。ASIMOとダンサーたちや気球を背負ったパフォーマー達が繰り広げる、未来と近未来のプレゼンテーションが続いて行く。

写真
白い壁のようなHONDAブース
写真
アシモとN

メインは発売中のホンダNとそのラインナップ、そしてMOTOR COMPOTOWNWAKER、などを含むコンセプトカー達を上手く演出に取り入れたステージングに魅了される。きっとずっとここにいたいような感じにさせてくれるのだ。VWブースに入る簡素なブースではあるが確実に売れる車に焦点を当てている点が憎らしい。

写真
HONDA コンセプトカー
写真
ホンダのステージの様子
写真
VW BULLI

向かいの1~3ホールに移動すると、そこはNISSANのブースに目が行く。ベンツが狭っくるしい展示をしている中、日産のステージもまたメッセージに富んでいて面白かった。

NISMOの作ったLEAFの出来が良くて、これは確実に売れると思わされる。そしてコンセプトカーのESFLOW、何処となく往年の日産車の後ろ姿を彷彿させて、若い人にも、若かった人もあの頃を思い出して、声を揚げずにはいられないようだった。

写真
Benz
写真
日産のブース
写真
NISMO LEAF

日産の今の勢いを象徴しているように展示にもプレゼンテーションステージにも勢いがある。次のモーターショーの主役はもはや誰もわからないののではないかとった感じである。

駆け足で見て回って、日本メーカーの巨大なプロジェクターを使ったプレゼンテーションが目が引く中、海外勢はあくまでも昔のモーターショーの良さを見せてくれている。したたかなVMや復活したHYUNDAIその他商用車や二輪に至るまで、凝縮された会場は、それはそれで見やすくて良かったと思う。来年もまた車を乗って要られる時代が長く続くことを祈りたい。

写真
ESFLOW
写真
トヨタのプレゼンスクリーン
写真
ホンダのプレゼンステージ

会社情報